宋常星『太上道徳経講義』(41ー6)
宋常星『太上道徳経講義』(41ー6)
そこでここで「道」について述べておこう。
「述べておこう」とは、明らかにするということである。愚かな人は「道」を聞いても、それを理解することはできない。ただ優れた人のみが、それを重要なものと思うわけである。以下では「道」の説明である。
〈奥義伝開〉ここまでで「道」についての老子の説明は終わっている。以下は当時の「格言」を引いて「道」を補足的に説明しようとする。この章では十三もの「格言」が引用されている。当然のことに一般的な「格言」の教えと老子の「解釈」とは同じではない。老子は「格言」の真の意味を解くという形で「道」の説明をする。