外伝10孫禄堂の「道芸」研究(45)
外伝10孫禄堂の「道芸」研究(45)
響発連声(転角擺蓮学)
転身をして擺脚をする時に左手、右手を打つのであるが、その時に音を連続して発するようにすることに注意を促している。孫禄堂は十字擺蓮では必ずしも手を打つ必要はないとしているが、ここでは手を打つことを求めている。この違いは転角擺蓮が身法による蹴りであるのに対して、十字擺蓮が歩法の変化によるものであるところにある。ために現在、多くの孫家ばかりでなく楊家でも十字擺蓮はトウ脚で行われている。ただトウ脚では変化が少なくなるので好ましくはない。