外伝10孫禄堂の「道芸」研究(11)
外伝10孫禄堂の「道芸」研究(11)
「内中外放」(開手学)
立てた両掌を合わせ(合手)て広げる(開手)のは孫家太極拳で特徴的な動作とされ、孫家は開合太極拳といわれることもある。掌を広げた時に「内」には「中」を保つと同時に「外」には気が放たれるような感じを持つ。太極拳は勁を発する時の拳訣に「含胸抜背」があるが、これを行うには先ずは胸を開いておかなければならない。孫家では「開手」で胸を開いてから次に「合手」を練るが、それはそのまま発勁の練習になっているわけである。