外伝10孫禄堂の「道芸」研究(10)
外伝10孫禄堂の「道芸」研究(10)
「縮勁」(懶扎衣学)
縮勁は八卦拳でよくいわれるもので、八卦拳では縮伸を重視する。孫禄堂は両肩、両腿に「裏根縮勁」するとしている。「裏根」とは肩や足の付け根で、それが縮まるような感じになる。この時に重要なことは「用意不用力」である。「意」を用いて、「(拙)力」を用いないのであるが、腕を引いた時に「縮勁」となる。「用意不用力」は太極拳でよくいわれる拳訣であるが、これが「縮勁」を促すものであることを知らなければならない。つまり「縮」とは体が縮まるというイメージによって得られるということである。