第六章 正座と四股と馬歩(6)

 第六章 正座と四股と馬歩(6)

四股についてはいろいろと説があるが、これを中国武術的にいうならば沈身とすることができようか。体を沈める訓練である。これには足腰の強さや腰の安定、適度なリラックスなどがなければならない。そうしたものを総合した身体の状態を「沈身」としているわけである。よく「昔の四股は今のように足を高く上げたりしない」とされるのも、体を沈めることに主眼があるということを言わんとしているのであろうと思われる。中国では「沈身」という概念があるが、それが具体的にはどのようなものであるのかはよく分からない人が多い。


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