第六章 正座と四股と馬歩(7)

 第六章 正座と四股と馬歩(7)

しかし、そうであるとしても「沈身」という語が伝えられることで、外形ではなく本質に意識を向けることが容易となる。一方、日本のように核心的なものがあることを暗示することすら言語化をする努力を怠っていると外形の違いの意味するところが分からなくなってしまう。要するに、どのような「四股」であっても全体としてのシステムを活かすものでなければならないのであって、陳家と八極拳の「四股」が同じではないようにそれぞれの攻防の技術に合わせたものでなければならないことは言うまでもないことなのである。


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