第四章 合気道技法の「実戦性」とは何か(18)

 第四章 合気道技法の「実戦性」とは何か(18)

合気道の呼吸法は太極拳でいうなら聴勁を養うものである。それに二人、三人と相手を増やすことで多くのコントロールポイントが出てきて複雑化する。さらには離れたところから数人が攻撃してくるとこれに位置関係だけではなく、相手が移動するため時間的なコントロールポイントも出てくる。これは太極拳では凌空勁と称する。さらに空間と時間のコントロールはそのまま日々の生活におけるコントロールにも応用できる。これを神仙道では「天機を知る」「天機を盗む」などともいう。自然や社会の変化の変わり目をよく知って対応できるようになるのである。


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