外伝8 形意十二形を練る(10)
外伝8 形意十二形を練る(10)
「裹」の熊鷹、ダ、蛇は柔らかに相手の攻撃力を受けることができるので九九太極拳でも取り入れられている。熊鷹はラン雀尾で上ホウとしてほぼそのまま鷹捉の動作を見ることができる。ダは雲手に、蛇は斜飛や野馬分ソウなどに類似の動きがあるが、これは呉家太極拳に多用されている動きでもある。呉家では両腕を合わせる形意拳でいうなら「束」の動きを多く用いている。太極拳ではこうした蓄勁の動作を「合」とする。「束」も「合」も同じようなもので九九太極拳で呉家の動きが楊家と並んで多く取り入れられているのは、形意、太極、八卦の三拳合一の考え方から蛇形と等しい動きが多く形意拳との共通性が認められることも原因していよう。