第九十四話 龍形八卦掌における投げ技への展開(12)
第九十四話 龍形八卦掌における投げ技への展開(12)
「龍形八卦掌」の換掌は八卦拳の八掌拳から形意拳の狸猫上樹の間に存するもので以下にそれらの「構造」を示してみよう。
八卦拳(扣ー動ー開ー後方へ)
呉家(扣ー止ー開ー後方へ)
龍形八卦掌(扣ー止ー合ー後方へ)
狸猫上樹(擺ー止ー合ー前方へ)
八卦掌にもとからあった「足を上げない扣歩」と形意拳の狸猫上樹の「足を上げての擺歩」をつなぐものとして呉家の退歩跨虎が取り入れられたのであろうが、これは本来の八卦拳・八掌拳の動きと「構造」上は変わらない。偶然にそうなったのか、何らかの情報があってそうなったのかを実証することは今はできないが、偶然とするにはあまにり出来すぎている。