第九十四話 龍形八卦掌における投げ技への展開(3)

第九十四話 龍形八卦掌における投げ技への展開(3)

八卦掌のベースになっているのは八卦拳のシステムでいうならば八母掌である。八母掌は心身の能力を開くためのものであるので、そのままで攻防に使うとは考えない。スポーツでは走り込みがすべてのベースとされ、ボクシングなどでもランニングが重視されるが、それと同じく八母掌は八卦拳を練るためのベースを作るものなのである。八卦拳において打法は羅漢拳系統のシステムで習得することになっている。そうであるから八卦掌で「打ち方」が分からないのは当然なのである。八卦掌で「力の出し方」が分からないというのは八卦拳・八卦掌のシステム上そうなっているのであるから当然のことと考えなければならない。

このブログの人気の投稿

道徳武芸研究 「合気」の実戦的展開について〜その矛盾と止揚〜(3)

道徳武芸研究 両儀之術と八卦腿〜劉雲樵の「八卦拳」理解〜(2)

道徳武芸研究 八卦拳から合気道を考える〜単双換掌と表裏〜(4)