宋常星『太上道徳経講義」(8ー6)
宋常星『太上道徳経講義」(8ー6)
善仁とともにし、
水の徳は、万物に施されているがそれを水が誇ることはない。万物を利しているがその報いを求めることはない。それは散じては雨や露となって、万物を潤し水の徳を受けさせている。流れれば河川となって、船舶を通行させる。天下の人々の渇きを癒やし、物を育てる。人々は日々、水を使わないではいられない。少しも水の仁から離れることができないのである。そうであるから「(人々は水の善なる恵みであるその仁の働きと共にある)善仁とともにし」としているのである。