外伝9鄭曼青の学んだ「奥義」〜方拳と円拳〜(13)

 外伝9鄭曼青の学んだ「奥義」〜方拳と円拳〜(13)

中国では「天円地方」とする考え方がある。天は「円」で、地は「方(四角)」であるとするのであるが、それをそのままに表現して、大宇宙の天地の姿を、小宇宙としての人体で表現しようとしたのが「方」の拳であった。これは小周天も同様で、内的な天地(乾坤)を作り出すことで小宇宙としての人体を本来の姿に戻そうとしたのであった。このように「方」の拳とは大宇宙(大太極)と小宇宙(小太極)が等しいものであり、その姿に戻すためのエクササイズとしての意義を有したものであったのである。


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