外伝9鄭曼青の学んだ「奥義」〜方拳と円拳〜(11)

 外伝9鄭曼青の学んだ「奥義」〜方拳と円拳〜(11)

太極拳に特有の3つのラインを最も明確に使っているのは呉家である。これは形としては両足を平行にすることで左右の軸の移動が明確になった。一方、楊家は腰の動き(中心軸)を中心とするために左右の動きは中心軸の動きの中に含まれる形となる。ただ明らかに左右の軸は使われるのであるが、これを口伝によって意識することがなければなかなか三つの軸を使えるようにはならない。鄭曼青が両足を平行にしたり、直角の位置関係にしたりする歩法をとっているのは、呉家と同じように左右の軸の移動を明確にするために他ならない。


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