第二章 感覚の伝授としての八卦拳・変架子と八卦掌(19)

 第二章 感覚の伝授としての八卦拳・変架子と八卦掌(19)

孫禄堂は「八掌は羅漢拳を含んでいる」としている(『八卦拳学』)。これは孫の学んだ程派では羅漢拳が伝えられていないためでもあろうが、実際に八掌(八母掌)は即ち羅漢拳と等しいものでもあると考えるのが八卦拳のセオリーでもある。つまり変架子にはあらゆる動きを含めることのできるのである。こうした意味において八卦掌は太極拳や形意拳に変化をすることも可能となる。すべては陰陽変化の「気機」の動きであり、それらに違いはないとするのが八卦掌なのである。

このブログの人気の投稿

道徳武芸研究 八卦拳の変化と蟷螂拳の分身八肘(8)

道徳武芸研究 改めての「合気」と「発勁」(6)

道徳武芸研究 八卦拳から合気道を考える〜単双換掌と表裏〜(4)