外伝5蟷螂拳と蟷螂捕蝉式(1)

 外伝5蟷螂拳と蟷螂捕蝉式(1)

蟷螂拳は王朗が蟷螂捕蝉式を見出したことで革新的な進歩をとげたとされている。蟷螂捕蝉式はいうなれば「中段の構え」である。王朗は通背拳を始めとする十八もの流派を総合したというが、その中核となっているのが蟷螂捕蝉式である。よく「蟷螂拳の套路にはあまり蟷螂捕蝉式が出てこない」とする疑問の声を聞く。それはいうならば蟷螂拳のすべての動作が捕蝉式の変化であると考えるためである。つまり捕蝉式という「中段の構え」が見いだされたことで、蟷螂拳では多くの技術を統一的なシステムの下に統合することが可能になったのである。

このブログの人気の投稿

道徳武芸研究 八卦拳の変化と蟷螂拳の分身八肘(8)

道徳武芸研究 改めての「合気」と「発勁」(6)

道徳武芸研究 八卦拳から合気道を考える〜単双換掌と表裏〜(4)