道竅談 李涵虚(121)第十四章 二種類の丹砂

 道竅談 李涵虚(121)第十四章 二種類の丹砂

後天の「砂」で求められているのは、心をして体を制することである。太極拳では「静」を得ることによってこれが得られるとする。太極拳ではゆっくり動くことで「静」を得ようとする。一般的な武術では馬歩のような歩形の練習で「静」を得ることを目指した。これは外的な身体の鍛錬としての方法を内的な修練へと応用しようとしたものである。「静」がある程度、実感できるようになったら、「柔」が得られる。「柔」は意図的に作ることのできない状態である。これを意図的に作ろうとすると「(怠)惰」となる。力を抜くだけでは「柔」にはならない。剛へと転ずることできなければが真の「柔」とはいえないのである。こうした後天(静)と先天(柔)の違いをよく認識して煉らないと充分に功を深めることはできない。

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