道竅談 李涵虚(119)第十四章 二種類の丹砂

 道竅談 李涵虚(119)第十四章 二種類の丹砂

〈要点〉

丹砂(辰砂)とは硫黄と水銀の化合物である。ここで述べている神仙道の「丹砂」は、こうした化学的な経験を背景に発想されたもので、神仙道では「心=鉛」と「体=汞(水銀)」の「化合物」とする。こうした「化合物」の「砂」は心が体をコントロールできる状態になって得られるものがひとつで、これが後天の「砂」である。この段階で心身が「化学変化」することになる。つまり今までにないような心身の状態が得られるということである。心が制御されるようになれば感情にまかせた行動をするようなことはなくなる。

このブログの人気の投稿

道徳武芸研究 「合気」の実戦的展開について〜その矛盾と止揚〜(3)

道徳武芸研究 両儀之術と八卦腿〜劉雲樵の「八卦拳」理解〜(2)

道徳武芸研究 八卦拳から合気道を考える〜単双換掌と表裏〜(4)