道徳武芸研究 合気のカタチとしての柔道、五つの形(1)

 道徳武芸研究 合気のカタチとしての柔道、五つの形(1)

柔道には古武道の形を保存継承するとされる古式の形と五の形がある。古式の形は起倒流から編まれたものであることから五の形は柔道成立の基になったもうひとつの流派である天神真楊流に由来するとされる。ただこれについては判然としない。しかし、この形が「柔(やわら)」のある種の「到達点」といえるものであり、少なくとも嘉納治五郎はそうした発想のもとに五の形を考案したのではないかと思われる。またこれははたして五つで完結しているのか、また他な形も考えられる可能性があったのかなど、形の名称が無いことも含めて謎は多い。ただ今日、五の形を見ると、これが「合気」の動きそのものであることが分かる。


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