道徳武芸研究 「華拳繍腿」の合気とは?(1)

 道徳武芸研究 「華拳繍腿」の合気とは?(1)

「華拳繍腿」は中国武術で使われる言葉で、それは良い意味でも悪い意味でも使われるが、要するに華麗であるということである。ただ派手な動きで踊りのようであるとする意味では悪い評価となるが、機能美の極みであるとするならば良い評価とされよう。中国相撲(シュツ角)の名人・常東昇は「花胡蝶」と賞されたがこれは良い意味である。常は強引に技を掛けることなく、うまくいかない時にはすぐに別の技で相手を翻弄していた。それが花の周りを舞う蝶のようとされたのであった。モハメド・アリの「蝶のように舞い、蜂のように刺す」というのと同様で、アリは常に死角に自分を置いて相手の攻撃を避け、またパンチを繰り出していた。常東昇も常に死角を攻めていた。また常は独自の見解による太極拳、常式太極拳も伝えており、そこには多くもシュツ角の秘訣が含まれているという。


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