道徳武芸研究 八卦掌における定・活・変と腿法(3)

 道徳武芸研究 八卦掌における定・活・変と腿法(3)

八卦掌には暗腿や截腿といった腿法がある。それらは六十四とか七十二などがあるとされる(七十二暗腿など)。どうして伝承者によってこうしか数の違いが生まれているかというと、それはあくまで八を基本として、偶数である「八」を陰、奇数である「九」を陽として陰陽を合わせ持つということで、たとえば七十二であれば「八」と「九」とで七十二を得ているからである。六十四は「八」に陰の八と陽の八があるとして、これを重ねてこれも陰陽を備えるという意味がある。して使う腿法として展開される。回して使う分脚は相手の足を刈るように用いられる。これら七十二截腿あるいは暗腿の「七十二」の陰陽(八と九)であることは既に述べたが、これらは具体的には「扣歩と擺歩」である。要するに八卦掌の腿法の全ては扣歩と擺歩で成り立っていることをこれは表している。それをそのままに練るのが定架子である(扣歩、擺歩を練る)。


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