外伝10孫禄堂の「道芸」研究(29)

 外伝10孫禄堂の「道芸」研究(29)

縮回丹田(三通背学4)

上段に構えた両掌を下りながら拳にして腰のところにもって来る。この時に「縮回丹田」となる。孫禄堂はすべての勁は「意を用いるのであり、拙力を用いてはならない」と教えている。この動きは形意拳の劈拳の蓄勁の動作と似ている。両拳を合わせるようにしての蓄勁は呉家にも見ることができる。この呼吸は「合気」そのもので引くというより合わせる感覚を持たねばならない。ために両拳を合わせているわけである。この感覚を得るには肘と拳、肩の位置関係に留意しなければならない。


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