外伝9鄭曼青の学んだ「奥義」〜方拳と円拳〜(7)

 外伝9鄭曼青の学んだ「奥義」〜方拳と円拳〜(7)

形意拳の三才式は馬歩で腕を天(上段)、人(中段)、地(下段)にとる。この次に劈拳に似た動きの三体式を練るのであるが、その前に三才式の変化として中断の構え(もちろん上段、下段への変化を含む)で前後に歩をずらす練法もある(子午トウの一種)。この時に左右の足を90度にとる。そして三体式になると前に出る動きをするので後の足は45度とする。これを呉家では前足に体重をかけることで馬歩を継続できる姿勢(前傾姿勢の弓歩)を開発したのであった。こうして見ると鄭曼青における「方」の歩法を用いた簡易式への模索は形意拳でいうなら五行拳から三才式への「還元」に等しいものであったことが分かる。


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