外伝7 形意、八卦、太極拳で三節を練る(12)
外伝7 形意、八卦、太極拳で三節を練る(12)
太極拳で「根節」を使うのは相手の攻撃を左右に体を開けてかわす入身の動きをするためで、その動きは推手にも見ることができる。推手で半身ではなく全身を相対する形で行うのは左右の体の変化を練りやすくするためである。太極拳における根節の使い方は一般の武術のように攻撃を主眼として用いるのではなく、防御において使われる。ちなみに陳家も根節を使うが、それは攻撃であるから多くの武術と原理的には同じで、下半身を安定させて腰の動きを充分に利かせる。太極拳の「根節」を使った入身はいわゆる交差法を使うもので、これは呉家の前傾姿勢に見られるように間合いが通常より近くなるので相手は避けることが難しい。