外伝7 形意、八卦、太極拳で三節を練る(10)

 外伝7 形意、八卦、太極拳で三節を練る(10)

中節を用いる武術の特色は「中段の構え」に見られるように腕を「く」の字にしたまま体の推進力によって威力を得るところにある。こうした動きの変化がないところから「硬打」あるいは「硬拳」という名称で呼ばれることにもなっている。形意拳では「硬打硬進」の拳訣があるがそれは形意拳で中節が用いられることのあるためである。また八卦拳では十二転肘の拳訣があるが、これは肘法つまり中節の動きを象徴的に示すものといえよう(十二転肘という技があるわけではない)。また蟷螂拳では八肘なる形もある。蟷螂拳は梢節を用いるもので、応用としてこうした中節を用いる方法も伝えられている。


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