外伝7 形意、八卦、太極拳で三節を練る(6)

「ランニング」と「サンドバック打ち」は重要な練習ではあるが、それだけで武術のすべてが学べるわけではないことは前回指摘しておいた。ただ、これらは実はひじょうに合理的な練習方法であって相撲で「四股、すり足」「鉄砲」などが重要とされているのも同様である。これと同じことを形意拳では五行拳として提示している。五行拳の歩法は継足(跟歩)をベースとするもので、これにより基礎体力を養成することができる。また五行拳の中段の構えから拳を打つ形はサンドバッグを打っているのと動作の上では変わりない。こうしたところに形意拳の現代武道に通じる合理性を見ることができるわけである。


このブログの人気の投稿

道徳武芸研究 八卦拳の変化と蟷螂拳の分身八肘(8)

道徳武芸研究 改めての「合気」と「発勁」(6)

道徳武芸研究 八卦拳から合気道を考える〜単双換掌と表裏〜(4)