外伝7 形意、八卦、太極拳で三節を練る(1)

 外伝7 形意、八卦、太極拳で三節を練る(1)

本来、形意拳、八卦拳、太極拳は別の武術であるが、近現代になると等しく「内家拳」として三拳を共に練る傾向が生まれた。その始めは形意拳家の李存義、張兆東が八卦拳を学んだところから始まる。彼らは共に天津の武術家であり、形意拳を広く中国全土に普及するのに功績があった。八卦掌には李、張派の形意拳を通して広がったという独特の歴史がある。太極拳はこれも形意拳家の孫禄堂が八卦掌を学んだ後に太極拳を習得して、三拳を教えるようになったのが体系的に三拳の教授を行った最初ではないかと思われる。このように三拳を共に練るシステムは「形意拳」の中から生まれて来たのである。


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