外伝1綿谷雪『武芸流派大事典』のこと(4)

 外伝1綿谷雪『武芸流派大事典』のこと(4)

綿谷雪には仙道や密教、占法まで広く紹介した『術』の著書がよく知られているが『図説 古武道史』『日本剣豪100選』や『武芸流派100選』『日本武芸小伝』などの武術関係のものも少なくない。ただ、これらは大体が広くいえば「考証」の部類に入るもので綿谷自身は実際の武術や仙道、密教、占法などの経験はないようであるので読んでいても深みというものは感じられない。歴史考証では江戸学を確立したといわれる森銑三なども居てかつては在野にあって驚くほどの文献を渉猟して研究をする人が居た。南方熊楠などもそうであろうが昔の人は本当によく本を読んでいたものと驚かされることがしばしばある。

このブログの人気の投稿

道徳武芸研究 八卦拳の変化と蟷螂拳の分身八肘(8)

道徳武芸研究 改めての「合気」と「発勁」(6)

道徳武芸研究 八卦拳から合気道を考える〜単双換掌と表裏〜(4)