道竅談 李涵虚(158)第十八章 再び神、気、精を論ずる

 道竅談 李涵虚(158)第十八章 再び神、気、精を論ずる

〈要点〉

ここでは再び精、気、神を論じるとしているが、そこで問題としているのは、むしろ上徳と下徳であるとすることができよう。上徳は先天後天の合一した時に得られるいうならば完成した「徳」である。一方、下徳は後天から先天へのアプローチがなされた時に得られるもので、この段階では真の「徳」が得られていない。そしてまた先天の境地にも入ってはいない。老子は「道」と「徳」は一体のものとしており、「道」が実践されれば、それはすなわち「徳」の行いとなるとしている。下徳とされる「徳」はいまだ先天を知らない段階の「徳」であり、それは完全に道と合一した徳とはいえないので「下徳」としている。

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