道竅談 李涵虚(173)第二十章 玄関の一竅
道竅談 李涵虚(173)第二十章 玄関の一竅
玄関の一竅は虚無の「中」に生じているのであり、五臓六腑に関係しているものではない。つまり肉体とは全く関係がないのである。ここにそれを言うならばこれは「玄妙なる機関」ということになろう。そうであるから「玄関」と称するのである。この竅は「万法帰一」のところであり、唯一無二のとこととされる。そうであるから「一竅」と称されるのである。これを一言で言うならば「中」とすることができよう。「中」とは上下の関係における「中」であもるが、同時にそうでもない。
〈補注〉「竅」とは「穴」のことであり、玄なる世界に通じるところが「玄関」であり、そお「穴」を「竅」と称する。これはまた肉体に属するものではなく先天、後天の「中」にある。