道竅談 李涵虚(171)第十九章 性命の順逆
道竅談 李涵虚(171)第十九章 性命の順逆
「性」を究めれば「命」へと至る。「性」の中に「命」が造られるのである。これが「逆」をなすということである。至人は「神火」をして「命宝」の種とする。「性」には「神」がある。そうであることで「命」は存在し得ている。感応したり、結びついたりするのはすべて「性」の神光によって行われる。
〈補注〉
「『性』を究めれば」とあるのは煉己のことである。煉己において「虚」を悟ることで先天の「火」が開かれる。これは先天真陽の一気と称される。「神火」とされるのが「真精、真気、真神」であり「元精、元気、元神」である。こうしたものが開かれることで後天の精、気、神の働きが整うことになる。「神」とは精神のことをいっている。これに対して命は肉体のことである。