第九十七話 絶招研究・八卦掌篇(15)
第九十七話 絶招研究・八卦掌篇(15)
纏綿掌から八掌式を見ると単換掌、双換掌はその基本的な入身の動きということになる。纏綿掌という語でイメージされる絡みつくような働きは主として蛇形掌式など六掌式によって練られる。こうした部分を原理である八掌式とそれを動きとして表現している龍形八卦掌の套路を合わせて以下に見てみることとする。回身掌式は腕を動かすことなく転身を行うもので後ろに反るような身法に特徴がある。これは黄龍反身として形にまとまられている。八卦掌では腕と肩、足と腰などの動きを一致させないような訓練をあえてする。そうすることで例えば手で相手に触れていても、足の変化を悟らせないようにするわけである。