道竅談 李涵虚(109)第十二章 薬のレベル

道竅談 李涵虚(109)第十二章 薬のレベル

「無より有を生む」とは兌方(西・土)から「吐く」ということになる。先天の一気が虚無の中から現れるのである。無形から妙形を生むのである。無質から霊質を生むのである。二候でこれを求めて、四候でこれを成就することになる。

〈補注〉最後の「無より有を生む」は「土」の「種」が顕在化することである。しかし、その「形」は一定の形を持たないもの「妙形」「霊質」でもある。ここにおいては自在の境地を得ることになる。本来、武術などの「形」であっても、社会的な規矩であってもそれを超えることは可能である。多くの人がそうした「規矩」を超え得ないものと思い込んで自滅してしまうことも多いが、神仙道は最後にはあるゆる「規矩」を超えることができることを教えている。

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