道竅談 李涵虚(120)第十四章 二種類の丹砂

 道竅談 李涵虚(120)第十四章 二種類の丹砂

次は「心=鉛」と「体=汞」が融合した状態で、この段階では先天の「砂」が得られるとする。後天の「砂」を得る段階では瞑想のテクニックなどが用いられることもあるが、先天の「砂」は無為にして自然な状態で得られるされている。神仙道ではこれを「温養」や「封固」とする。自ずからの心身の変容を待つわけである。こお段階では意図して心身を制御しなくても適切な状態を保持することが可能となっている。神仙道ではこうした状態を「天機を知る」「天機を盗む」ということがある。「天機」とは天の変化の機会のことでそれと一体となって自らも行動をすることになる。

このブログの人気の投稿

道徳武芸研究 八卦拳の変化と蟷螂拳の分身八肘(8)

道徳武芸研究 改めての「合気」と「発勁」(6)

道徳武芸研究 八卦拳から合気道を考える〜単双換掌と表裏〜(4)